予防歯科
予防歯科とは
近年歯科界の中で、ある大きな変化を求める声がよく聞かれます。それは、歯科医療の根本姿勢は「治療中心」ではなく「予防中心」であるべきだというものです。
従来の「治療中心」の歯科医療においては、患者様が歯に何か異変を感じた時に歯医者さんへ行き、そこで悪くなってしまった部分を「治療」してもらうという流れが普通のものでした。悪くなったら治す、悪くなったら治すということの繰り返しで、その処置は常に後手後手に回ってしまっているというのが現実でした。
そうした後手後手の「治療」にストップをかけるのが、「予防中心」の歯科医療です。歯が悪くなったから歯医者に行くのではなく、歯が悪くなる前に歯医者に行き、悪くならないように適切な処置をし、その上で口の中が健康な状態を持続できるように定期的なメインテナンスを行っていく。そうした、口の中の病気に対して常に先手先手に回った処置をするべきだという考えが、現在歯科界の中で広まっていっているのです。
予防方法
ホームケア:ブラッシング

虫歯・歯周病予防で大切なことはプラークコントロール。プラーク(歯垢)とは細菌の塊のことで、それをコントロールする鍵となるのがブラッシングです。
当院では、口腔衛生のプロである歯科衛生士が正しいブラッシングの指導を行っております。衛生士のアドバイスを受け、正しいブラッシングを身に付けてください。
- 歯ブラシの毛先を磨くポイントにしっかりとあてます。
- 力を入れすぎず、軽く磨きましょう。
- 歯ブラシは細かく動かします。
- 1ヶ所あたり10回~20回程度、磨いてください。
オフィスケア:PMTC
PMTCとは?
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略語で、「専用の器材を使用したプロによる歯のクリーニング」を意味します。虫歯や歯周病は細菌感染によって起こります。
歯の表面や歯周ポケット内部の
プラークが成熟して形成される細菌が作った膜・バイオフィルムが主な原因です。バイオフィルムは細菌がフィルム状のバリヤーに覆われているため、生体の防御メカニズムで細菌が排除されないだけでなく、抗生剤や殺菌剤などの化学療法も効果的ではありません。
PMTCは、このバイオフィルムを除去し、虫歯や歯周病を予防する効果的な方法です。
PMTCの流れ
1.ブラッシング状態、歯、歯肉のチェック

2.研磨ペーストの注入

3.清掃・研磨


4.洗浄

5.フッ化物の塗布

PMTCの効果
効果1 歯質の強化
研磨用のフッ化物入りペーストにより再石灰化(カルシウム等)を促進し、歯のエナメル質を強化します。
効果2 虫歯の予防
細菌性バイオフィルムを破壊し、プラークを除去し、再付着を防ぎ、虫歯を予防します。またエナメル質表面へのカルシウム補給を助けます。
効果3 歯周病の改善・予防
歯面から歯肉縁上ならびに歯肉縁下1~3mmのプラークを除去することにより、歯肉の症状を改善します。また歯肉が引き締まってきますので、歯周病、歯肉炎の予防にもつながります。
効果4 審美性の向上
タバコのヤニや茶シブなどの沈着した色素を取り除き、光沢のある本来の歯面に回復します。また汚れをつきにくくします。